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イラク (IRAQ)

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イラク (IRAQ) :

イラク共和国(Republic of Iraq)、正式名称はアラビア語で「アル=ジュムフーリーヤ・アル=イラーキーヤ」、通称イラクは、中東・西アジアの連邦共和制国家である。面積、437,072平方`。人口(2011年)、32,960,000人。人口密度、75.4人/平方`。国連の統計による住民はアラブ人が79%、クルド人16%、アッシリア人3%、トルコマン人(テュルク系)2%。

古代メソポタミア文明を受け継ぐ土地にあり、世界で3番目の原油埋蔵国である。サウジアラビアクウェートシリアトルコイランヨルダンと隣接する。首都は、「バグダード(バグダッド)」。外港は、「ウンム・カスル」

国土はいびつな三角形をなしており、東西870`、南北920`に及ぶ。国土の西端はシリア砂漠にあり、シリア、ヨルダンとの国境である。北端はトルコとの国境で、クルディスタン山脈に位置する。東端はペルシャ湾沿いの河口。南端はネフド砂漠の中にあり、クウェート、サウジアラビアとの国境の一部である。地形は3つに大別でき、北西から南東方向に流れる二本の大河、南側のユーフラテス川と北側のティグリス川がある。

ユーフラテス川の南側は、シリア砂漠とネフド砂漠が切れ目なく続いており、不毛の土地になっている。砂漠側は最高高度1,000bに達するシリア・アラビア台地を形成しており、緩やかな傾斜をなしてユーフラテス川に至る。二本の大河周辺はメソポタミア平原が広がり、農耕に適した土壌と豊かな河川水によって、人口のほとんどが集中している。

メソポタミア平原自体も二つの地形に区分され、北部の都市サマッラより下流の沖積平野と、上流のアルジャジーラ平原である。二本の大河はシャットゥルアラブ川となる。クルナからは直線距離にして約160`、川の長さにして190`下流でペルシャ湾に達する。ティグリス川の東は高度が上がり、イランのザグロス山脈に至る。

イランとの国境はイラク北部で北東方向に張り出している。国境線は「ザグロス山脈」の峰と尾根となっている。イラク最高峰のハジ・イブラヒーム山(3,600b) も国境線沿いにそびえている。同山の周囲30`四方はイラクで最も高い山々が群立しており、ザグロス山脈はイラン国境に沿いペルシャ湾北岸まで延びる。トルコ国境に伸びる「クルディスタン山脈」も褶曲山脈であり、2,000bに達する峰々が存在する。

陸水はティグリス川、ユーフラテス川、及びそれに付随する湖沼が際立つが、カルバラの西に広がるミル湖の水系も存在する。ネフド砂漠から連なるアルガダーフ・ワジなど複数のワジと地下水によって形成され、ミル湖に流れ込む最も長いアルウィバード・ワジは本流の長さだけでも400`を上回り、4本の支流が接続する。なお、国内で最長のワジはハウラーン・ワジで480`に達する。

気候は、ほぼ全土にわたり砂漠気候で、ティグリス川の北岸から北はステップ気候、更に地中海性気候に至る。夏期に乾燥し、5〜10月の間は全国に渡って降雨がない。南西季節風の影響もあり、赤道が国土の南側を通過する為、7月と8月の2ヶ月は最高気温が50℃を超えが、最低気温が30℃を上回る事は珍しい。一方、北部山岳地帯の冬は寒く、しばしば多量の降雪があり、甚大な洪水を引き起こす。1921年にはちょうど熱赤道の真下に位置するバスラで世界最高気温の58.8℃を記録した。首都バグダードの平均気温は、1月で8.5℃、7月は34.2℃。年降水量は僅かに140_である。

現イラクの国土は、歴史上のメソポタミア文明が栄えた地とほとんど同一で、ティグリス川とユーフラテス川により形成されたメソポタミア平野で、両河の雪解け水による増水を利用し、古くから農業を営み西のシリア地方とエジプトのナイル川流域と併せて「肥沃な三日月地帯」と言われている。

紀元前4,000年頃から数々の王国や王朝がこのメソポタミア地方を支配してきた。メソポタミア文明は技術的にも世界の他地域に先行していた。一例はガラスで、メソポタミア以前にもガラス玉の様に偶発的に生じたガラスが遺物として残っている。「テル・アル・リマー遺跡」からは紀元前16世紀のガラス容器、それも4色のジグザグ模様をなすモザイクガラスの容器が出土している。高温に耐える粘土で型を作成し、塊状の色ガラスを並べたあと、熱を加えながら何らかの圧力下で互いに溶け合わせて接合したと考えられている。

紀元前15世紀になると、「ウル」の王墓と「アッシュール」からは西洋なし型の瓶が、ヌジ遺跡からはゴブレットの破片が見つかっている。

西暦634年、約18,000人のアラブ人ムスリム(イスラム教徒)からなる兵士がユーフラテス川河口地帯に到達し、当時支配していたペルシャ帝国軍は、その数においても技術力においても圧倒的に優位に立っていたが、東ローマ帝国との絶え間ない抗争と帝位をめぐる内紛で疲弊していた為、メソポタミアはムスリムに征服された。

これ以来、イスラム帝国の支配下でアラビア半島からアラブ人の部族ぐるみの移住が相次ぎ、アラブによってイラク(イラーク)と呼ばれるようになり、この地域は急速にアラブ化・イスラム化していった。8世紀には「アッバース朝」のカリフがバグダードに都を造営し、滅びるまでイスラム世界の精神的中心として栄えた。

1258年にバグダードがモンゴルによって征服されると、イラクは政治的には周縁化し、イラン高原を支配する諸王朝の勢力下に入った。16世紀前半にイランに興った「サファヴィー朝」は、「オスマン朝」とバグダードの領有を巡って争い、1534年にオスマン朝が征服、1624年にはサファヴィー朝が奪還し、1638年、オスマン朝が再奪還し、この地域は最終的にオスマン帝国の統治下に入り19世紀まで、オスマン帝国が、バグダードとバスラ、モースルをそれぞれ州都とする3州として統治した。

第一次世界大戦末になって、現在のイラク地域はイギリスの勢力圏と定められたが、大戦が終結してもモースルはオスマン帝国の手中にあった為、セーヴル条約によりモースルを放棄させ、イギリス委任統治領のイラクを成立させて、大戦中のアラブ独立運動の指導者として知られる「ハーシム家」の「ファイサル・イブン=フサイン」を国王に据えて王政を布かせた。

一方で、「サバーハ家」のアミール(首長)のもとで自治を行っていたペルシャ湾岸のクウェートは、大戦以前の1899年に既にイギリスの保護国となっていた事から、新たに形作られたイラク国から切り離され、1961年に別の国として独立した。この経緯がイラクのクウェート侵攻の一つの理由であった。

ハーシム王家はイギリスの支援のもとで中央集権化を進め、1932年にイラク王国として独立を達成した。1958年にはエジプトとシリアによる「アラブ連合共和国」に対抗して統治下のヨルダンとアラブ連邦を結成したが、同年7月14日、自由将校団のクーデターによって倒れ、共和制となった政権も1963年にバアス党将校団のクーデターで倒れた。バアス党政権が発足し、1968年の初代大統領に続いて、1979年に「サッダーム・フセイン」が大統領に就任した。

フセイン政権は1980〜1988年まで「イラン・イラク戦争」、1991年に「湾岸戦争」を戦ったが、2003年、アメリカとの「イラク戦争」に敗れた。バアス党政権崩壊後は、アメリカ・イギリスを中心とする「連合国暫定当局(CPA)」によって統治し、2004年、暫定政権に主権が移譲された。同時に有志連合軍は国際連合の多国籍軍となり、治安維持等に従事した。

暫定政権は国連のイラク再建復興プロセスに基づいて、2005年1月に初めての暫定議会選挙を実施し、3月に初の暫定国民議会が召集された。移行政府が4月に発足し、10月に憲法草案は国民投票で賛成多数で可決承認され、12月に正式な議会と政府を選出する為の議会選挙が行なわれた。

しかし、政権を巡りスンニ派とシーア派とクルド人勢力と3大勢力の対立が発生し、内戦状態・無政府状態となり、1日あたり約60人のイラク人が犠牲になったと言われており、自爆テロがあとを絶たず、ついには10万人近くまで犠牲者が増加して仕舞った。

皮肉なことにその原因は、恐怖政治で宗派対立を抑え込んでいたフセイン政権が崩壊した事が一因である。

2010年8月迄に駐留アメリカ軍戦闘部隊が撤退、新生イラク軍の訓練の為に残留したアメリカ軍も2011年末に撤退した。バグダッドでは2011年12月22日に爆弾テロがあり、70人近い死者、200人以上の負傷者が出た。同月26日にも、バグダッドにある内務省の正面玄関で自爆テロがあり、少なくとも5人が死亡、39人が負傷した。

イラクの「世界遺産」としては、バグダッドの北西290`のニーナワー県に位置する平原のサルサル・ワジ川のほとりの砂漠地帯に残るパルティア帝国の重要な要塞都市で、ローマ帝国の度重なる攻撃に曝された都市遺跡◆『ハトラ』が1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。また、ハトラの東南東50`にあるサラーフッディーン県のティグリス川に面し、紀元前14世紀後半から新アッシリア国王の都市として栄えた都市遺跡◆『アッシュール』も2003年に文化遺産として認定されている。

「イラク」の風景はこちら

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2014年12月30日 | 仕向地ミニ情報 | アジア一覧

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